高コレステロール血症の原因

高コレステロール血症は血液中の中性脂肪(トリグリセライド)や、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が基準より高い、またはHDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)が基準より低い状態のことをいいます。

高コレステロール血症は、その原因によって「原発性高脂血症」と「二次性(続発性)高脂血症」の2つに分けられます。

・原発性高脂血症

遺伝によって発症する脂質異常症で、はっきりした遺伝子で起こるものも、まだ遺伝子が同定されていないものもあります。原発性高脂血症のひとつである「家族性高コレステロール血症」は、遺伝が強く関係しており、生活習慣とほとんど関係なく起こります。

・二次性高脂血症

他の病気や薬が原因となって起こるタイプの脂質異常症です。原因となっている病気を治療したり、可能ならば薬を変えたりやめたりすることで、脂質異常症を改善することができます。原因となる病気には、甲状腺機能低下症や肝臓病、腎臓病、糖尿病などが、原因となる薬には、ステロイドホルモン剤や利尿薬、避妊薬などがあります。

脂質異常症の最も多い原因は、「高カロリー・高脂肪の食事」と「運動不足」であり、事実、「脂質異常症の8割は生活習慣病」といわれています。まず必要なのは食事面でのコントロールです。脂質異常症は遺伝的な素因に加えて、高脂肪の食事や過食、運動不足といった悪い生活習慣や肥満が原因であり、さらに悪化させるものです。

すっかり欧米化して肉食中心になってしまった現代日本人の食事は、肉食中心の高カロリー、高コレステロール化しており、エネルギー過多になりがち。さらに駅にはエスカレーターなど生活が便利になったこともあり、現代人は運動不足気味です。

こうした生活習慣は脂質異常症の大きな原因と考えられ、そのまま近年におけるメタポリックシンドロームの原因とも言われています。メタボは脂質異常症のほか、糖尿病、高血圧症など複数の生活習慣病を併発した状態で、さらなる様々な病気のリスクを高めます。